ルート1
蒲戸崎~高平山~彦岳~尺間山
霊山英彦山の神が降り立ったと伝承される彦岳神社のある彦岳眼下に小島が浮かぶ。神はこの島にも飛び渡り、よって彦島と呼ぶ。荒ぶる神だったようで対岸の宮ノ内に彦岳三柱神社を建て祀った。その先の大入島の片神浦もその名称から何かこれに関係があるに違いないと推量している。尺間山(尺間神社)や彦岳(彦岳神社)は石灰岩層が突出して出来た岩峰であり、なるほど修験の山になり得た訳だ。この湾にはオランダ船リーフデ号も漂着している。
麓の戸穴地区は古代、佐伯院が置かれたとも伝わり由緒のありそうな地名が残る古くから開けた地だ。中世には大友宗麟の巻狩り場や牧が置かれたらしい。
彦岳の脇に鏡峠がある。佐伯藩の主要街道(今でも一部現存)が天領であった床木村を経由してここを通り、また、佐伯惟治を討つべく大友氏の軍勢や西南戦争時の薩軍が超えて来た峠でもある。ただ、このルートはやたら林道が付き纏って来るのが興醒めである。