ルート5

場照山~津島畠山~陣ケ峰

Photo 星野憲一

この稜線沿線は歴史的にも悲哀を生んだところである。中世には大友氏に追われた10代佐伯惟治が伊予に逃れようと明石峠を越えて丸市尾に降りてきたが、交渉不調、津島畠山、陣ケ峰方面へ落ちて行き尾高知で自刃している。豊薩戦では薩摩指揮下の海賊が日向から再三襲撃した。西南戦争ではこの湾(猪串湾)から官軍が艦砲射撃で薩軍を追い払い終戦の端緒をつけた。

沖田総司、永倉新八と並び新選組の最強の剣士の一人といわれた齊藤一も官軍側で参戦しここ高床山で負傷し(永倉曰く、沖田は猛者の剣、斎藤は無敵の剣)。その人物像は作家浅田次郎の「一刀斎夢録」に詳しい。

伊能忠敬も計測に苦労した懸崖の国境の地にあるルート。かつてオランダ船リーフデ号が遥か海上に漂流する姿もみえたことだろう 

未踏査

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